伊良部高校、37年の歴史に幕

 方言ニュース    
2021年3月10日水曜日
きょうの担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

宮古島市の伊良部島唯一の高校だった伊良部高校は6日、最後の生徒5人が卒業し、閉校しました。
伊良部高校は1984年に
県立宮古高校分校として設置され、2年後に伊良部高校となりました。
小さな島の高校ながら全国大会に6度出場するなど、県内屈指のバレーボール強豪校として知られ、「小さな島から大きな挑戦」を合言葉に地域が守ってきた伊良部高校は37年間で2175人が卒業しました。
しかし、高齢化が進む島の状況に比例して生徒数は徐々に減少し、2015年に伊良部島と宮古島を結ぶ伊良部大橋が開通すると宮古島の高校に通う生徒が増え、さらに生徒の減少が進み、昨年度の入試から生徒の募集を停止しました。
多くの卒業生や地域住民が参加した閉校式と感謝の集いではOBらが次々と学校への感謝を語り、1期生の川満博昭同窓会会長は「寂しい。
私の今は伊良部高校の教育のたまものだ。閉校しても受けた教育は消えない。生活の中で後輩たちに伝えていく」
と語りました。
また、県教育委員会に校旗を返納した大宮廣子校長は「卒業生の全国レベルでの活躍は島に自信と誇りをもたらした」と37年を振り返りました。

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