与那国の文化学ぶ「キングイ」

 方言ニュース   
2021年2月9日 火曜日
きょうの担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
与那国町立久部良小学校の5年生と6年生はこのほど、国語の授業で、与那国島の方言で狂言という意味の「キングイ」を学びました。
授業では以前に与那国島で取り組んだキングイの映像を基に、与那国方言辞典編集委員会委員から解説を聞き、その台本を見ながら与那国方言について学びました。
上映された演目は「アサカッティ」「マスタティ」「ディラブディ」です。
児童らは特に「アサカッティ」に興味津々で、現代版「姥捨て山」のように年老いた父親を捨てに行く話だと気付くと、児童らは目を丸く見開いて驚きの表情になりました。また、キングイは深刻な内容である一方、見ている人から笑いを誘うような喜劇の要素もありことから、出演者が、アドリブでセリフをアレンジしていることに感心したり、老いた父が東崎から落とされそうになるのを抵抗するやりとりや、獅子が現れて止める場面では、映像の中の観客からの笑い声と同じく 児童らも笑顔になる様子がみられました。
同席したDiDi与那国交流館の小池康仁さんは「与那国方言などはこの与那国島に昔から伝わるとても大事な島の
みんなの財産です。島の財産を一緒に受け継いでいきましょう」と児童らに語り掛けていました。
             

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