アルゼンチン移民 高齢者表彰

 方言ニュース    
2021年2月3日 水曜日
きょうの担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
日本政府による100歳以上の邦人高齢者表彰で、アルゼンチンのブエノスアイレス在住68年の下条善徳さんがこのほど、祝い状を受け取りました。
下条さんは1921年2月28日の生まれ(99)歳で、与那城村平安座、現在のうるま市出身です。
37年から真珠貝採取移民としてオーストラリアに移り住み、戦時中には捕虜として収容に入り、医師の手伝いをしました。
その後は日本へ戻り、52年に勝連半島から2か月余りかけて船でブエノスアイレスに到着しました。
下条さんは日系社会の功労者で、日系子弟の日本語教育や日本への交換留学、研修、ブエノスアイレス日本庭園建設に尽力しました。
在沖縄県県人会でも役員を歴任し、2005年のうるま市誕生に伴い、アルゼンチンうるま市民会を発足し、自ら会長となりました。
また、大正から令和を経験した数少ない生き字引として、日系社会で何でも相談に乗り、最近は少し耳が遠いため会話の困難が生じるものの視力は問題なく、新聞を読み、
愛用のタブレットでメールなどもできます。
新型コロナウイルスの影響でしばらく家族や友人に会えず、野村流の会合にも行けず
寂しがっているということですが、表彰の喜びをビデオ電話のメッセージにしているということです。 

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