中城城跡 発掘成果展開催

 方言ニュース  
2020年12月14日
(月)
きょうの担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
中城村教育委員会は世界遺産登録20周年を記念し、中城城跡の発掘成果展を護佐丸歴史資料図書館企画展示室で開いています。
2009年度から昨年度までの10年間の調査を公表しているもので、新たに発見された14世紀中ごろから後半に
造られた城壁や、鍛冶場跡があったと推定される調査を
解説しています。
このうち17年度から18年度に新たに見つかった城壁は、直方体に加工した石を
一段ごとに高さをそろえてブロック状に積み上げる「布積み」で、一の郭北側にあります。
上部は15世紀前半の城壁が積まれ、外側は19世紀後半から20世紀初めの城壁に覆われていました。
上部より石が緻密に組まれ、
戦のない穏やかな時期に造られたとみられるということです。
また、新たに出てきた城壁内部からは、築城以前に堆積した黒褐色土が見つかり、13世紀後半から14世紀前半に
人々が暮らしていた遺物もありました。
村教委員会の渡久地文化係長は、現在も城壁を調査中としつつ、「護佐丸が通説以上の
増改築をしたのかもしれない」と話し、「中城の変遷が見え、いろいろなことが分かってきた。調査の成果を見ていただきたい」
と来場を呼び掛けました。

再生