ウチナーグチポリス 還暦迎える

方言ニュース   2020年11月17日(火)
きょうの担当が宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
「わんねー『ウチナーグチポリス』やいびん」。流ちょうなうちなーぐちであいさつを
交わすのは八重瀬町の具志頭駐在所勤務の小渡鍚幸駐在員です。
うちなーぐちでお年寄りや子ども向けに防犯講話などを行い、
地域では名物警察官として知られた存在です。これまでおよそ12年半、
4カ所で駐在員を勤め、先月24日、60歳の誕生日を迎えました。
糸満市大里出身で、20歳で警察官となった小度さんは、51歳の時、南城市知念の
久手堅駐在所に異動になりました。着任のあいさつに高齢女性宅を訪れ、
丁寧な標準語で話し掛けると女性の態度が素っ気なく、
改めてうちなーぐちで話し掛けたところ「なぜ、初めからうちなーぐちで話さないのか」
とお叱りを受けました。
以来、生まれ島の言葉の大切さを再認識し、
職務と私生活の両面で「ウチナーグチポリス」を名乗り、うちなーぐちの継承発展に
40年の警察官人生も退官まで残りおよそ5カ月。
一抹の寂しさをにじませるかと思いきや、「順風満帆な警察官人生だった。退官後は交番相談員になって、
空き時間にはうちなーぐちの安全講話で全島中を巡りたい。辺戸岬まで行きますよ」と、小渡さんはまだまだ元気いっぱいです。       

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