イグサを使った育苗用ポット開発

 方言ニュース  
2020年11月11日(水)
きょうの担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

県立中部農林高校プロジェクト部の9人が、
イグサを使った育苗用ポットを開発しました。成長時に植え替えが必要な
ビニール製の容器とは異なり、
地中に埋めても自然分解される
環境に配慮したポットです。
イグサは、県内では国頭村奥間と
うるま市照間のみで栽培され、収穫面積と
生産のおよそ9割を照間が占めていますが、
収穫後は品質や丈の長さなどで選別され、
およそ2割が廃棄となります。
農家から相談を受けた中部農林高校では
廃棄部分の有効活用を目指し、
おととしはちんすこうなどの
加工食品を開発しました。
それでも廃棄部分が残ることから、
さらに調査研究を進め、「無駄が一切出ない」
ポットにたどりつきました。
しかし、
去年4月から始まった研究は試行錯誤の連続で、
特に苦労したという型作りは、灰のように
ぼろぼろになったこともありましたが、
うまく固めるために、幾通りもの薬品の
組み合わせを自分たちで考えたということです。
今後は、ポットを実際に使用し、
カボチャや大根などの植え付け実験を
行う予定です。
9人は全員3年生で来年卒業を迎えますが、
「卒業までに、自家栽培ができるところまで
確認できたら、最高だよね」
と期待に胸を膨らませています。
            (了)

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