メセナアワード優秀賞に「琉球古典芸能祭」

方言ニュース    
2020年11月9日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

企業メセナ協議会はこのほど、
企業による芸術文化支援活動に貢献した
企業団体を表彰する
「メセナアワード2020」の優秀賞
「琉球の心いちまでぃん賞」に、
琉球新報社の「琉球古典芸能コンクール・
琉球古典芸能祭」を選びました。

長年沖縄の伝統芸能の保存継承に努め、
「八重山古典芸能コンクール」や
「若衆芸術祭」などを通して地域芸能振興や
若手育成に取り組み、
すそ野を広げている点が評価されたものです。   

「琉球古典芸能コンクール・琉球古典芸能祭」は1966年に、
文化事業の一つとして始まりました。

コンクールには、54年間で
延べ6万3千48人が受験しており、
古典舞踊と古典音楽それぞれに、新人賞、
優秀賞、最高賞の3つの部門を設け、
新進実演家の発掘と育成の場として
親しまれています。

琉球古典芸能の実演家と手を取り合い、
共に築き上げてきた事業だけに、
開催当初から関わる実演家も当時を振り返り、
快挙を祝いました。

このうち、琉球古典音楽の人間国宝に
去年認定された中村一雄さんは
「コンクールの新人賞に受かったと、
久米島で評判になっていた野村義雄先生に師事し、
本格的に歌三線を始めた。
コンクール受験を通して、
照喜名朝一先生、
宮里春行先生など多くの先生方と出会い、
導いていただいた」と話しました。
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