沖縄のハジチ、写真集で発信

方言ニュース   
2020年9月22日(火)
きょうの担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

報道カメラマンの山城博明さんが1969年から90年にかけて撮影した「ハジチ」の写真集「新版 琉球の記憶 
針突 ハジチ」がこのほど、
高文研から出版されました。
ハジチは沖縄で琉球王国の時代から女性が手に彫っていた入れ墨で、模様や施した理由は沖縄本島や各離島で異なり、1899、明治32年の入れ墨禁止令後はハジチをする女性がいなくなりました。
山城さんは大学生時代から県内各地でハジチをした女性を撮影しており、「彫る人を呼ぶ際の交通費や宿泊費なども
かかったので女性が皆、できたわけではない」と説明し、
「彫ると痛くて三日三晩眠れなかったという話も聞いた」ということです。
写真集は2012年に別の出版社から刊行されましたが、
現在は手に入りにくく
新版の出版が待たれていました。
提供された写真など4枚を入れ替えましたが、収録枚数は同じで、沖縄国際大学の波平勇夫名誉教授による解説もそのまま収録しています。
来月上旬まで出版記念の写真展が東京で開かれており、
山城さんは「このような習俗文化があったことを知ってほしい」と話しました。
           (了)
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