方言ニュース2020年6月10日(水)
琉球新報の記事から紹介します。
恩納村の仲泊海岸でこのほど、ウミガメの産卵が2年ぶりに確認され、
ピンク色でピンポン玉ほどの大きさの卵が、124個見つかりました。
25年にわたり保護活動を続ける山内輝信さんは
「去年は初めて産卵がなかったから心配だった。大感動だ」と額の汗を拭いました。
5月から9月の産卵時期、
山内さんは毎朝5時に起きておよそ1キロの海岸を1時間かけてパトロールし、
ウミガメが産卵しやすい環境をつくるため、ツル草を除去し、漂着ごみを拾います。
しかし、去年は初めてウミガメが浜に上がった跡や卵を確認できず、
「環境汚染、気候変動などが原因なのか。また来てくれるのだろうか」と
不安な気持ちのまま過ごしていました。
山内さんは3日早朝にウミガメが岸に上がった跡を確認しました。
夕方ごろ、一緒に保護活動をしている83歳と52歳の男性と卵を掘り出し、
およそ60日後にふ化するまで、看板を設置して大事に見守り続けました。
山内さんは「小さい頃から育ってきた場所で愛着がある。
いつまで保護活動を続けられるか分からないが、手助けしていきたい」
と覚悟を見せていました。