久米島の血統不一致牛問題、購買者へ状況報告

方言ニュース2020年5月20日(水)
琉球新報の記事から紹介します。

久米島町内の家畜人工授精師が種付けした牛で
血統不一致が相次いでいる問題で、
県とJAおきなわ、県家畜改良協会の3者はこのほど、
子牛の購買者との意見交換会を那覇市のJA会館で開き、
再発防止に向けた取り組みやDNA検査の状況を購買者に報告しました。

沖縄の家畜市場で子牛を購入している
県外の大口購入者5人が参加しました。

購買者は県内で飼育される母牛の全頭DNA検査を県に求めていますが、
費用が農家負担になることや検査に時間がかかるなどの理由で、
現在は生産農家から検査の要望がある分や、
競りに上場する牛の検査に限定されています。

また、購買者とJAおきなわは種付け時のミスや不正の抑止力強化を高めるため、
家畜人工授精師の抜き打ち検査をすることも県に求めています。

鹿児島県の水迫畜産の水迫社長は
「疑いながら牛を購入している。
県には受精師の管理を徹底してほしい」と話します。

県とJAおきなわ、県家畜改良協会は再発防止に向けたマニュアルを作成しており、
来月中には完成する見込みで、JAおきなわの普天間理事長は
「JAは子牛の登記を信頼して牛を競りに出している。
スピード感を持ち再発防止策を作らなければいけない」と話しました。
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