「ピンチの時には助け合おう」売上激減の飲食店 家賃を半額免除

方言ニュース    
2020年4月13日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のための
外出自粛に伴い、
県内の飲食店でも客足が激減する中、
那覇市内にテナントを所有する瀬底明さんは
店主らの負担を軽減しようと、
家賃を半額免除しています。

「飲食店が倒れてしまえば、そこで働く人や
その子どもたちが一番苦しい思いをする。   
それは避けたい」とする瀬底さん。

思い切った判断に至った背景には
子どもの貧困の現状と、ピンチの時には
助け合うという商売哲学が
あるということです。

瀬底さんが所有するビルには
およそ20店舗が入居しており、
ほとんどの店で客足が減り、
苦境にあえいでいますが、
このうち、入居する居酒屋では4月に入り
売り上げが前の年に比べて9割減りました。

客が減った分、食材費も減りますが、
削れないのが固定費で、
中でも毎月の家賃25万円の負担は
大きくのしかかっています。

そんな店主たちに瀬底さんは
「4月の家賃は半額でいい」と申し出ました。
「お金は天下の回り物で結局は
自分に返ってくる。
ピンチの時こそ、お金を回して助け合う。
これが商売だよ」
とほほ笑み、
この店の店主は
「ここまでやってくれるのなら
頑張ろうという気になれた」と、
コロナ禍を乗り越える決意を
新たにしていました。
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