車椅子のミュージシャン謝花さん、旅立つ中学生にエール

那覇市立寄宮中学校は去る2日、年間を通して生徒の人権教育に協力した車いすのミュージシャン謝花勇武さん(41)歳を学校に招いて、3年生を送る会を開き、謝花さんがボーカルを務めるバンド「コンスタントグロウ」の代表曲「さくらはまだか」を合唱し、1年間の絆を確認しました。本来は卒業式に招いて一緒に歌う予定でしたが、新型コロナウイルスによる肺炎拡大のために出席者が制限されるため、急きょ送る会が企画されました。清掃中に流れている「さくらはまだか」は学校のテーマソングのような位置付けで、急な合唱でも3年生は歌詞を見ることなく歌い上げました。徐々に筋力が低下する脊髄性筋萎縮症により、車いす生活をする謝花さんは生徒に「自分を好きになって」と伝えたかったということで、「中学生は悩みが多いが、自分を好きになってあげると、大切な人もできる。僕はこの体が好きで、誰にも譲りたくない。その感覚を持ってもらいたかった。自分のために、自分の人生を歩んで」と、旅立つ生徒にエールを送りました。卒業後、格闘家を目指す男子生徒は「勇武さんのおかげで自分を好きになり自信を持つことができた。みんなで歌えて良かった」と感謝しました。
再生