高齢者交通事故防止リーダー研修会が開かれる

方言ニュース3月6日(金)放送分。
今日の担当は林京子さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

何歳になっても安全運転をしようと、「高齢者交通事故防止リーダー研修会」がこのほど、豊見城市の県警察運転免許センターで開かれ、認知症の進行による運転の変化を学んだほか、事故を予防する安全装置を搭載した乗用車の体験乗車も行われ、参加者は安全運転への決意を新たにしていました。

研修会は県警察本部などが初めて開いたもので、県内14地区から、地域で安全ボランティアなどをしている60人ほどが参加しました。

認知症疾患医療センターのセンター長で、北中城若松病院医師の遠藤一博さんが、認知症が運転に与える影響を説明し、患者が最も多いアルツハイマー型認知症は記憶や視覚空間に障がいが出るため、迷子運転や車庫入れでの接触事故などが現れると話しました。

一方、衝動的行動を起こす傾向がある前頭側頭型認知症では信号や交通ルールの無視などが見られ、アルツハイマー型より事故の危険性が高いと説明し、疾患によって傾向が変わることを示しました。

また、「運転中止により、認知機能や身体機能の悪化や抑うつ状態になることもある」と免許返上や取り消しの課題を指摘した上で、運転中止が社会からの孤立につながらないよう、代替移動手段の提供など支援の必要性を強調しました。

再生