長寿の秘訣 「おばあの漬物」学ぶ

方言ニュース  
2020年2月24日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

まるまる伝授、おばあの漬物。
大根を黒砂糖で漬けた沖縄伝統の漬物「地漬」の
講座がこのほど、
浦添市の浦西公民館で開かれました。

講師を務めたのは市内に住む
ことしカジマヤーを迎えた
松田喜代さん(96)歳で、
地元の女性らおよそ20人が参加し、
長寿の秘訣を学びました。 

講座は合わせて3回開かれ、
塩もみした「荒漬け」、
白砂糖を入れた「塩抜き」を経て、
最終回の11日は「本漬け」に挑戦しました。

二つ折りにした大根をバケツから取り出して、
布巾で水蒸気を拭き取り、続いて瓶の中に入れ、
黒砂糖で漬けていきました。

松田さんは「途中で泡が出てきたら、
黒砂糖が足りていない」と助言しました。

松田さん自身、
子供の頃から地漬けを食べていましたが、
実際に着けはじめたのは
80歳を過ぎてからでした。

毎年20キロから30キロ分の大根を漬け、
「食べたい時に食べる」ということで、
講座には3年前に漬けた大根も持参し、
試食した豊里ハルさん(76)歳は
「香りがまろやかで、普通の甘さではない。
おいしい」と驚いていました。

漬け方を他人に伝授するのは初めてという
松田さんは「経験を重ねて、
ぜひ成功させてほしい。
後々まで地漬けが続いていけばうれしい」
と話しました。
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