ごみ山積で遺骨収集妨げ

方言ニュース   
2020年2月3日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦戦没者の遺骨収集作業が続いている
糸満市摩文仁の丘周辺で、
空き缶や空き瓶、
さび付いた表示パネルなどごみが山積し、
遺骨収集作業の大きな妨げとなっています。

当時の日本兵の認識票や骨片などが発見された
洞窟にも大量のごみが流れ込んでいて、
遺骨収集作業に取り組んでいる
沖縄鍾乳洞協会理事の松永光雄さんは
「あまりにもごみが多くて、遺骨や遺品を取り出せない」
と頭を抱えています。

ごみが山積している場所は、
糸満市摩文仁の丘周辺の各都道府県の
慰霊塔などがある場所の裏手で、
急斜面になっている
山道を下ったところにあります。
松永さんらは16日から19日まで、
ごみが山積している場所周辺で
遺骨収集作業を実施し、洞窟に入り、
地下5メートルほどの場所から名前が彫られた
認識票や遺骨などを収集しました。

3年ほど前にも同じ洞窟の中から認識票が
発見されており、
まだ多くの遺骨や遺品が残っていると
みられますが、
大量の空き缶が流れ込んでいて
「ごみのせいで遺骨が収集できない」
状況です。

松永さんは「無念の思いで亡くなった人たちの
遺骨や遺品がごみで収集できないなんて、
あってはならない」と話し、
行政が主導する形で
早急な撤去を訴えています。
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