リュウキュウイノシシが姿を見せる

まるで「今年1年お世話になりました」とでも言うように、先月、10月13日の夕方、大宜味村喜如嘉の林道にリュウキュウイノシシがひょっこりと姿を見せました。撮影した村内に住む大山章さん(55)歳は「今年も残り少し。えとの役割を終える前に、一足早く『よいお年を』とあいさつに来てくれたのかもしれない」と笑いました。リュウキュウイノシシはニホンイノシシの亜種とされ、奄美諸島から沖縄本島、石垣島、西表島などの沖縄諸島に生息します。小型で体長が90センチから110センチほどで、主に夜に行動し、木の実や小動物を食べます。リュウキュウイノシシは人を見ると逃げる臆病な性格だということですが、今回、遭遇したリュウキュウイノシシはおよそ5メートルまで近づいても逃げませんでした。大山さんは国頭村内のリゾートホテルで働きながらやんばるのエコガイドも務めていますが、「これまでにも見つけたことがあるが、いつもすぐ逃げてしまう。今回のイノシシはカメラ目線までくれて、まるで本当にあいさつしてくれているようだった」と笑顔で話しました。
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