注文をまちがえるゆいまーるな喫茶店

認知症の人たちが店員を務める
「注文をまちがえるゆいまーるな喫茶店」がこのほど、
糸満市西崎の糸満漁民食堂で開かれ、
認知症の4人がボランティアと共に接客をし、
注文を取ったり配膳をしたりしながら客との交流を深め、
店内は和やかな雰囲気に包まれました。

「ゆいまーるな喫茶店」は宜野湾市や本部町、豊見城市などで開催され、
今回で12回目ですが、糸満市では初めての開催で、店の定休日を利用して開かれました。

メニューは2種類で、テーブルに番号を書いた札を置きました。
注文票はテーブル番号に丸を付け、分かりやすいように工夫しました。
初めての場所に慣れるまで時間がかかる人もいましたが、
次第に緊張がほぐれ、客との触れ合いを楽しんでいました。

糸満市の大城文子さん(89)歳は
「学生を相手に100円そばの店をしていた。
一人で大変だったが、思い出すね。懐かしい」と笑顔を見せていました。

実行委員長の元麻美さんは
「認知症の人は徘徊するイメージがあるが、接したら普通だということが分かる。
身近に接することで、地域で支えることが当たり前になってほしい」と話していました。

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