50年ぶりの来沖で温かな時間を過ごす

「50年ぶりの来沖で温かな時間を過ごす」

方言ニュース11月15日(金)放送分。
今日の担当は林京子さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

およそ50年前に少女時代を沖縄で過ごし、
当時交流のあった「ヒデコ」さんを探すため来沖している、
アメリカテキサス州のジェーン・クレーマーさんがこのほど、
「ヒデコ」さんの家族と那覇市内で面会しました。

「ヒデコ」さんは「池田秀子」さんと判明しましたが、
およそ2年半前に病気で亡くなっており、
生前の秀子さんの写真などを手に思い出話をし、心温まる時間を過ごしました。

クレーマーさんは1969年から1971年に
アメリカ民政府職員として沖縄に赴任していた父親の仕事の関係で、
アメリカ軍牧港住宅地区、現在の那覇新都心地区に住んでいました。

基地フェンスの道向かいに秀子さんの自宅があり、
2人は日本語や英語を教え合ったり、
フェンス越しに贈り物をし合うなどして交流しましたが、
離沖を最後に連絡が取れないまま、およそ50年が過ぎていました。

秀子さんは、外資系航空会社に勤務した後、
着付師や美容師をしながら娘と息子を育てたということで、
クレーマーさんは「彼女は知的だった。やっぱ活躍していたんだね」と喜びました。
夫の安武さんは
「秀子がもし生きていたら、再会をどんなに喜んだだろうか」としのびました。
クレーマーさんと家族は今後も交流を続けるつもりです。

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