首里城再建に向け20万寄付 ハワイの県系人ら

2019年11月12日(火)

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄の文化などを伝える
ハワイの県系人らのグループ「御冠船歌舞団」の
和多エリックさんと金城ノーマンさんが
首里城再建のための寄付金
20万円を那覇市に託しました。

2人は
「沖縄の若者はあまり歴史を知らない。
この悲しみを機に、
もっと文化やしまくとぅばを教えてほしい。
観光地というだけではない首里城の意義を考えてほしい」
と願いました。

歌舞団は沖縄の歴史などを学ぶ
スタディツアーのため沖縄を訪れていたもので、
寄付金はツアー参加者26人が出し合いました。
火災が発生した時、一行は北部におり、
今帰仁城跡から首里城に向けて御願をささげ、
その日の夕方に首里城に駆け付けました。

ツアー参加者の70代女性は
「私たちは新しい城を見られるかわからない。
帰る前に気持ちを届けたい」と寄付を決めたということで、
5日に行われた寄付金贈呈式で和多さんは涙をこらえながら
「首里城は沖縄のシンボルだ。
世界のウチナーンチュの力を合わせて
新しい城を造りたい」と語りました。

この日の午後、
初めて焼けた首里城を見たという和多さんと金城さんは
「やっと焼失を信じることができた。
新しい城から世界に平和を発信したい」
と前を向いていました。

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