首里城再建願い空手奉納演武

方言ニュース2019年11月6日(水)
琉球新報の記事から紹介します。

那覇市首里にある空手の6道場が今月3日、
首里崎山町の崎山公園で焼失した首里城再建を願う奉納演武を開き、
およそ70人が空手の型を披露しました。

崎山公園は琉球国王の武術鑑賞と稽古場で、
空手発祥の地を宣言する碑が建っています。

1938年には首里第一小学校の児童が正殿前で空手の鍛錬をしたこともあり、
首里の空手家にとって首里城は大きな心のよりどころで、
琉球王朝祭りでも演武が予定されていました。

この日は小林流守武館の呼び掛けで6道場が参加し、
日頃鍛錬を積んできた子どもたちが中心となり、
空手を通じて沖縄の人たちを「励ましたい」と演武で思いを伝えました。

さらに、崎山公園の高台から臨む首里城を背に勇壮に演じ、
空手発祥の地の象徴としても首里城が再び輝くことを期待しました。

守武館の上間康弘館長は
「喪失感から奮い立たせようと開催した。
首里城が空手発祥の地を発信してきた面もある。
今後は空手を通して首里城再建の力になっていきたい」
と力を込めていました。

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