名護市安和で牛御願が行われた

「名護市安和で牛御願が行われた」

方言ニュース11月1日(金)放送分。
今日の担当は林京子さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

名護市安和(あわ)の伝統行事で、
牛肉を拝所などでささげる「牛御願」が先月、10月7日に行われました。

「牛御願」は満8年ごと、(9年マーイ)に実施されるもので、
幸地区長と住民が半日をかけて区内の御獄など11カ所を回り、
牛肉のごちそうを供え、安和の繁栄や住民の健康を先祖に祈願し、
公民館では牛汁などの牛肉料理600食分が振る舞われました。

1987年に発刊された「安和の語りぐさ」によりますと、
牛御願はいつから始まったか定かではありませんが、
1899年に実施されたという証言もあり、
当時は、現在よりも貴重でほとんど口にできなかった
牛肉を食べられるということで、安和の一大行事だったと紹介されています。

ことしは午前9時ごろ、幸地区長が県指定有形文化財くばのうたき、
水源地の前川(メーガー)、安和神社などを回って手を合わせ、
先祖らに牛肉のごちそうがあることを伝えました。

また、牛汁入りのおわん、串肉、肉が盛られた皿のほか、
舌やひづめ、尾の部分の生肉が用意され、
安和の創始者とされる上座親雲上(うぃざぺーちん)と
その妻が眠るとされるフクギヌシチャなどでささげました。

再生