勝ち取ったのは卒業証書と二つのベルト

方言ニュース10月4日(金)放送分。
今日の担当は林京子さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

仲里健太さん(23)歳はこのほど、
本部町備瀬の広域通信制の八洲(やしま)学園大学国際高校で開かれた前期卒業式で、
「まさか卒業できるとは思っていなかった」と、
卒業証書を手に少し照れながら喜びました。

仲里さんは祖父母に育てられ、小中学時には野球に熱中し、
自転車で十数キロ離れた練習場に通いましたが、
試合に出られず自暴自棄になり、恐喝や暴行に走り、
15歳と18歳の時に2度、少年院に入りました。

2度目の少年院送致が決まった時に「変わるのは自分。やり直す」と誓い、
少年院時代の恩師に勧められ高校卒業を目指して八洲学園に入学しました。
そして、ボクシングに打ち込み、おととし12月にライセンスを取得しました。
学園の平安山智子教諭は仲里さんと初めて会った時のことを
「高齢の人と楽しそうに話していた。漢字の成り立ちだとか、ことわざとか。
難しいことをよく知ってると驚いた」と振り返り、
「少年院にいた頃に辞書とか広辞苑ばっかり読んでいたから。
もともと知らないこと、分からないことを調べるのが好きだから」と笑いました。

ボクシングのプロライセンスと高校卒業と2つのベルトを勝ち取った仲里さん。
「次は自分が恩返しする番だ」と、チャンピオンベルト獲得に向けて意気込んでいます。
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