戦前から豊年を祈願 伊計島・神事ウシデーク

2019年9月10日(火)

琉球新報の紙面からお伝えします。

うるま市の伊計島で先月16日、
戦前から伝わる神行事のウシデークが
行われました。

ウシデーク保存会が中心となり、
今年は子どもから大人まで16人が参加し、
集落内にあるノロ殿内を皮切りに
5カ所で舞が披露され、
豊年を祈願しました。

最高齢で94歳の西宮貞子さんは
「伊計島が大好き。踊れるうちはずっと参加するよ!」
と笑顔で話しました。
半世紀前には選抜で50人近くが踊ったウシデーク。

戦況が厳しい時代には外部から活動を
自粛するよう指示もありましたが、
そのたびに
「島で昔から大切にされてきた神事。
やめるわけにはいかない」と先人たちが守り継ぎ、
島の繁栄を祈願してきました。

年々人口が減り、
ウシデークの継承も課題となる中で、
今年は中学生以下の子ども4人が参加し、
 先輩と一緒に伝統の舞を踊りました。

玉城正則自治会長は
「先人たちの島に対する責任感と
純粋な気持ちを次世代に伝えていければ」と、
伝統行事の継承に意欲を見せました。
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