入域観光客数増も、消費額の拡大が課題

2019年7月25日(木)
担当 上地和夫先生

琉球新報の記事から紹介します。
入域観光客数の増加に後押しされて、昨年度の観光収入は前の年度に比べて
5・1%増の7334億7700万円と過去最高を記録しました。
しかし、観光客1人当たりの県内消費額は7万3355円で前の年度を上回ったものの
伸び率は0・7%にとどまりました。
県は2021年度に観光収入を1兆1千億円まで引き上げることを目指しており
目標達成のために、県内消費額の拡大に向けた施策の推進が課題となります。
1人当たりの観光消費額は国内客が前の年度に比べて6・2%の増加だった一方で
外国人は空路客が10・1%減、海路客が5・1%減と、ともに前の年度を大きく下回りました。
中国客が大量の商品を購入する「爆買い」が見られなくなったことや
ビジネスホテルなど安価な宿泊施設の利用が増えていることが背景にあるということで
消費拡大にはマリンレジャーなど体験型の推進と同時に、魅力ある土産品の開発も求められます。
こうしたことを受け、県は滞在日数が長い欧米の観光客や富裕層の誘客で観光収入の上昇につなげる考えで
県文化観光スポーツ部は「中長期的に取り組むべき課題」としており
直通便の誘致など具体的な施策が進むか注目されます。
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