ガの幼虫、農作物を食い荒らす被害

2019年7月18日(木)
担当 上地和夫先生

共同通信によりますと、アフリカやアジアで急速にまん延し、
農作物を食い荒らしている害虫で「ツマジロクサヨトウ」というガの幼虫が
沖縄、長崎、熊本、大分、宮崎の5つの県で見つかったことが今月12日に分かりました。
5つの県がそれぞれ発表したもので、国内では既に判明している鹿児島と合わせ、九州と沖縄の6つの県に拡大しました。
このガは南米や北米の熱帯地域が原産で、幼虫がアフリカやアジアで
農作物の葉や果実を食い荒らし、猛威を振るっています。
このガの幼虫は今月3日に鹿児島県南九州市で初めて確認され、農林水産省が全国調査を指示していました。
県内では沖縄本島北部の飼料用トウモロコシの畑で11日にツマジロクサヨトウの幼虫が見つかり、
12日にツマジロクサヨトウと確認されました。
農林水産省は有効な農薬リストを主な作物ごとに作成し、早期の駆除を呼び掛けていて、
都道府県を通じて農家などに情報提供しました。
また、農薬の散布時期や頻度などを盛り込んだ防除マニュアルの作成も急いでいます。
さらに農林水産省は殺虫剤の散布が難しい場合は早期の刈り取りを要請し、
農薬の購入や散布作業にかかった費用も緊急支援します。
再生