首里久場川町の宮城さん(5)、医療用のウィッグのために毛髪を寄付

方言ニュース7月12日(金)放送分。
今日の担当は林京子さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

那覇市首里久場川町の宮城凜羽ちゃん(5)歳がこのほど、
生まれて初めて髪の毛を切りました。長さ30センチ超える毛髪は、
小児がん患者などへの医療用ウィッグの
材料として大阪市のNPO法人に寄付し、凜羽ちゃんは
「病気の子がおしゃれできるようになればうれしい」とほほ笑んでいました。

母親のみゆきさんがおよそ3年前、
看護師として特別支援学校で働いていた時、
病気で髪が抜けてしまった子どもたちに出会い、
医療用ウィッグのために毛髪を寄付する「ヘアドネーション」の存在を知り、
凜羽ちゃんに相談したのが寄付のきっかけです。

長い髪はおしゃれ好きの凜羽ちゃんの自慢でしたが、
病気でおしゃれをできない子どもがたくさんいると聞き、寄付を決めました。
毎晩、髪を洗って乾かすのにおよそ1時間かかり、
朝も髪をセットするのは大変でしたが、
親子にとっては貴重なコミュニケーションの時間でした。

このほど、家族で那覇市首里汀良町の美容室を訪れ、
みゆきさんは「少し寂しい」と涙しましたが、
凜羽ちゃんは「短い髪もかわいい」とご満悦な様子で、
「魔法の髪の毛で、かわいくなってね」と
ウィッグを心待ちにする子どもにメッセージを送りました。

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