南風原町の小学生、疎開体験継承へ

2014年5月27日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦前の1944年、
国策によって老人、女性、
子どもが九州などに疎開してから
今年で70年を迎えるのを機に、
疎開体験を継承するため、
南風原町教育委員会は10年ぶりに、
町の小学生と体験者が、
当時の学童らが疎開した熊本県と
宮崎県を訪ねる事業を計画しています。

町内の小学生12人が
8月20日から5日間、
当時を追体験するために船で訪れる予定で、
疎開学童が通った国民学校跡などを見学します。
今年2月、宮崎県日向市に完成した
南風原町学童疎開記念の碑も訪れ、
体験者が当時の様子を児童らに語る他、
現地の子どもたちとの交流も
計画されています。

当時、宮崎県の美々津川で、
溺れていた沖縄の人を助けたという
地元住民の証言を聞いた
大城和子さん(80)歳は
「私のことだと思う。助けてもらったけど、
 誰か分からなかった。
 実際に行ってお礼が言いたい」
と話し、同行を希望するなど、
体験者は
「自分の体験を子どもたちに伝え、
 後世に残した方がいい。
 つらかった体験を語り、戦争の大変さ、
 悲惨さを伝えたい」
と語っています。
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