慰霊の日に問う、『本当の幸せ』

方言ニュース6月21日(金)放送分。
今日の担当は林京子さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

あさっての慰霊の日に開かれる沖縄全戦没者追悼式で、
糸満市立兼城小学校6年生の山内玲奈さんが自作の詩「本当の幸せ」を朗読します。

山内さんは今年5月、銃殺された子どもの写真を平和祈念資料館で見て
「戦争は二度とやってはいけない。平穏な毎日が幸せだと感じた」
ことからテーマを決定し、
「お金持ちになることや有名になることが幸せではない
家族と友達と笑い合える毎日こそが本当の幸せだ 
未来に夢を持つことこそが最高の幸せだ」
という一節で、自分の気持ちを素直に表しました。

また、去年亡くなった父方の祖父は沖縄戦体験者でしたが
「つらい経験を思い出させるのはかわいそう」と、話を聞くことはしませんでした。
ただ、戦争の悲惨さを知り
「戦争を決して繰り返してはいけない。
戦争体験者の思いを引き継ぎ、未来へ語り継ぐことが大事」
だと思うようになったということです。

「今年は私だと思うと緊張します」
とはにかむ山内さんは平和な世の中をつくるために
「自分には何ができるか、行動していくのかを常に考えることが大事。
詩を聞いた人が本当の幸せとは何なのかを考えるきっかけになってほしい」と語りました。

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