沖縄の路上寝深刻 死亡事故も

2019年6月17日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の紙面からお伝えします。

飲酒や急病が理由で
道路や地面に横たわった状態で
車にひかれる路上寝の交通事故が
2014年から2018年の5年間で88件発生し
そのうち死亡事故が
12件起きていることが
県警の統計で分かりました。

全ての交通人身事故に占める
路上寝事故の割合は
全国水準の5倍近くとなっており
路上寝の大半がお酒の飲み過ぎによるものです。

県警の統計によりますと
2014年から2018年までの
全人身事故に占める
路上寝関連事故の割合は
全国平均が0・07%に対し
沖縄は0・33%と
およそ4・7倍の路上寝事故が
発生しています。

全交通死亡事故に占める
路上寝事故の割合も
沖縄は全国の2・8倍発生しています。

5年間の路上寝関連事故88件の内訳は
死亡事故12件、重傷事故が33件で
軽傷事故43件を上回っており
被害者が見えないことや
運転手の発見が遅れることなどから
重症化する傾向にあります。

「道で人が横たわっている」など
2018年に警察に寄せられた
路上寝関連の通報は7080件で
行政や関係機関が
注意喚起を行ってきていますが
2018年から過去5年
通報件数はおよそ7000件を
横ばいで推移しています。

例年、気温が上がり
屋外で過ごす時間の増える
6月から9月の夏場に通報が突出しており
県警は道路で横になっている人を見かけたら
警察に通報するよう呼び掛けています。

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