県内の腎臓提供、低調

2019年6月5日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

亡くなった人から腎臓の提供を受ける
「献腎移植」が県内では低調です。

腎臓の移植を待つ人は県内に200人ほどいますが、
2018年に献腎移植を受けたのは
わずか2人にとどまっています。

家族などから提供を受ける「生体移植」が
8割から9割を占めるのが現状で、
豊見城中央病院はアステラス製薬、琉球新報社と共催で
15日(土)に「第9回腎移植フォーラム」を開きます。

豊見城中央病院の大田守仁外科部長は
「移植医療に関心を持ち、
家族と話し合うきっかけにしてほしい」と呼びかけています。

大田医師によりますと、
沖縄は人口に対する透析患者の割合が
全国で8番目に高くなっていて、
かつては臓器提供者が多く、
1994年には提供数が全国1位になったこともあります。

大田医師は
「本人が生前に意思表示しておらず、
家族も悩んだ末に提供しないケースが多い」と指摘しています。

腎臓は人体に2つあるため、
1人の提供で2人分の命が救われます。

県内の献腎移植は
2016年39人、2017年35人、
2018年は26人となっており、大田医師は
「万が一の事があったらどうするか
意思表示をしてほしい」と話していました。

フォーラムは15日(土)午後2時半から
那覇市泉崎の琉球新報ホールで開催されます。

参加は無料で事前申し込みが必要です。

お問い合わせは琉球新報社営業局、
電話番号098-865-5200となっています。
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