按司とノロの墓を初調査 うるま市文化財指定に向けて

2019年4月23日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

うるま市文化財課はこのほど、
市内江洲の江洲グスク内の
按司とノロの墓の調査を行いました。
市文化財指定に向けた調査で、
この墓を調査するのは初めてです。

調査は、
江洲自治会と江洲按司を始祖に持つ武姓一門が
中心となり市に要請して始まったもので、
墓に納められている厨子がめの配置など
墓内部の図面を作成します。

江洲グスク内の墓には、
1500年代の初代按司の武源明と
その母親、2代目、
3代目の江洲按司が眠るとされる墓と、
妹や代々のノロを葬ったとされる墓の
2基がありますが、
石積みを外し開けられた江洲按司の墓に
4つの厨子がめが、
ノロの墓から12の厨子がめが、
それぞれ納められているのが確認されました。

また、
江洲按司の墓にあった厨子がめの1つには
焼かれた骨が確認されました。
武姓一門の嘉陽宗吉会長は
「由緒ある按司だから文化財指定に値すると思う。
今後の調査に期待したい」と語りました。

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