琉球泡盛の総出荷量、14年連続減少

2019年4月18日(木)
担当 上地和夫先生

県酒造組合は2018年の琉球泡盛の総出荷量が
前の年に比べて5・1%減の1万6829キロリットルとなり
出荷量がピークを記録した2004年から14年連続の減少になったと発表しています。
出荷先別では県外は前の年に比べて1・2%増の2787キロリットル
海外は前の年に比べて6・9%増の31キロリットルと増加したものの
出荷割合が最も大きい県内が6・3%減となったことが影響しています。
出荷量は沖縄ブームなどの影響で
過去最高だった2004年の2万7688キロリットルから39・2%減少し
4年連続で2万キロリットルを割り込んでいます。
出荷量の減少に伴い生産調整が行われ
総生産量は前の年に比べ7・4%減の1万6497キロリットルでした。
県酒造組合は消費者の好みが多様化していることや
健康志向に伴い低アルコール飲料が好まれていることなどが泡盛消費の減少につながったと分析しています。
泡盛消費が減少する中で泡盛製造業者の経営状況は
2017年度は全45社のうち黒字が28社、赤字の業者が17社でした。
県酒造組合は「島酒フェスタ」をはじめとするイベントの開催、
酒造所と歴史や文化などを結びつけた酒造ツーリズムの展開、
官民一体となった琉球泡盛海外輸出プロジェクトなどの取り組みで
県外、海外への出荷量が増えているとしています。
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