お下がりのランドセル 姉妹の12年支える

2019年3月19日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

糸満小学校6年生の玉城花菜さん。
彼女が抱きしめるのは赤いランドセルで、
姉の里帆さん(19)歳が6年間使った「お下がり」です。

ところどころに塗装のはがれが見えますが、
きれいなランドセルで、
姉妹合わせて12年間使ってきました。
ランドセルを大切に扱ってきた花菜さんは
「みんなより長く持てたのは、いいことだと思う」
と笑顔を見せます。

里帆さんが卒業する際、
1年後に小学校に上がる花菜さんに、
母親の千里さんが同じランドセルを
使わないかと声を掛けました。
「本当は新しいものが良かった」と、
思っていた花菜さんですが、なかなか本心を言えず、
姉の「お下がり」を受け取りましたが、
小学校に上がってみると
「あんまりみんなの物と変わらない」と気にしなくなり、
むしろ「きれい」と周りに言われ、
大切に使うようになったということです。

「ランドセルは床に置いたら駄目。
勉強する大切なものだから高い所に置きなさい」。との
母の教えを守っているうちに、
自然と大切に扱うことが当たり前になり、
花菜さんは
「ランドセルを投げたり上に座ったりする人もいるけど、
それはできなかった」ということで、
4月から通う糸満中学校では
「勉強を頑張りたい」と意気込んでいます。

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