名城区36年ぶりにハーリー舟新造

2014年5月20日(火)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

糸満市名城区はこのほど、
ハーリー舟3隻を新造し、
進水式を行いました。
名城区がハーリー舟を新造するのは
36年ぶりで、市の一括交付金を活用し、
舟大工の大城清(きよし)さん(64)歳と
弟子の高良和昭(かずあき)さん(41)歳が
造船しました。

進水式では、区民らが舟の前に
果物や酒を供え、祈った後、
後(クシ)ンティー、中(ナカ)ンティー、
前(メー)ンティーに分かれた3隻の舟は
南風が吹く中、勢いよく海に飛び出し、
区民の待つ北名城ビーチを目指しました。
浜辺では区老人クラブの女性らが
チヂンと呼ばれる太鼓を打ち鳴らし、
祝いの歌を歌って舟を迎えました。

途中、中ンティーの舟に水が入り、
2回転覆しましたが、
こぎ手は負けじと懸命に櫂をこぎ、
3隻とも無事に浜に到着しました。

潮にぬれ、少し疲れた表情を見せていた
新垣康さん(41)歳は
「こんなに長い距離をこいだのは初めて。
 いい経験になった。
 舟を大切にして、次の世代まで
 引き継ぎたい」
と話していました。
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