全学徒の戦没者数を示す説明版設置が決定

2018年12月19日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦に動員された県内21校でつくる
「元全学徒の会」はこのほど、
那覇市首里金城町の養秀会館で集会を開き、
糸満市摩文仁の「全学徒の碑」横に設置する
学徒全体の戦没者数を示した説明板の概要を説明しました。

学徒の会はことし4月に県議会に陳情書を提出し、
犠牲者数の明記を求めてきましたが、
共同代表の宮城政三郎さん(90歳)は
「県側から『3月14日までに完成予定とする』と言明があった。
会の皆さんの強い願いが形となった」と話しました。

先月までの会による調査で、
県立八重山中学校の戦没者が新たに1人判明しましたが、
県立宮古中学校は犠牲者数が分かっておらず
「不明」と表記されます。

板は縦90センチ、横120センチで、
説明文には戦没者数が会の調査に基づくことや
「戦没者数を記し、恒久平和を祈念する」の文言が盛り込まれます。

糸満市摩文仁の平和記念公園内にある「全学徒の碑」は、
2014年3月14日に建立されました。

会は来年3月14日に集会を開催するとしており、
共同代表の與座章健さん(89歳)は
「説明板は戦争の悲惨さを後世に伝えることにつながる。
今後も会として活移動を続けていきたい」と話しました。
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