当事者参加し、香害についての勉強会開催

2018年12月12日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

香水や柔軟剤などのにおいや化学物質が原因で、
体調不良を引き起こす「香害」について考える勉強会が
このほど、沖縄市高原で開かれ、市内に住み、
香害に悩んでいる遠藤京子さんらが参加し、
ビデオを視聴したり、遠藤さんの経験を聞いたりして、
香害への理解を深めました。

香害は、柔軟剤や洗剤などの強い香りによって
めまいや吐き気、思考力の低下などの症状を引き起こすことを言い、
香りに含まれる化学物質が原因とされ
体内の許容量を超えると化学物質過敏症を発症します。

重症になると仕事や学校へ行けなくなる場合もある一方で、
発症しても気付きにくく、
周囲から理解されにくいという問題もあります。

遠藤さんは自宅近くのコインランドリーからの柔軟剤の香りに悩まされており、
4月のオープン後、7月ごろから咳や倦怠感などの症状が出始めました。

市環境課やコインランドリーを運営する会社などに訴え、
排気の改修工事などを求めています。

勉強会では、香害を防ぐために「製品の適量を守ること」
「香り付けではなく、においの元をなくす」などの対策が話し合われましたが、
遠藤さんは「香害に苦しんでいる人が特殊ではなく、
化学物質自体が有害で、誰でも発症の可能性があると知ってほしい」
と話しました。
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