視覚障害を乗り越えフルマラソン完走

方言ニュース  
2018年12月3日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

きのう開かれたNAHAマラソンで、
7年ほど前、病気で視力をほとんど失った
那覇市の奥平広光さん(61)は、
「目に障がいがあっても走れるかどうか。
25年ぶりに挑戦したい」と出場し、
伴走者2人に支えられ、
制限時間ギリギリでゴールとなり、
喜びも3倍となりました。

奥平さんは30代の頃、
NAHAマラソンに6回出場し、
5回完走しました。

50代半ばで目の病気が見つかり、
建設関係の仕事を退職してデイサービスに通う中、
「またマラソンに挑戦したい」と思うようになり、
沖縄伴走ランナーネットワークに加盟して、 
沖縄市の新川洋和さん(59)の伴走で練習を重ねました。

迎えた本番、西原町の
山城邦彦さん(45)もサポートに就き、
新川さんが「ペースを落としましょう」
「滑るので気をつけて」と声を掛けました。

途中、右の太ももにけいれんが出て、
奥平さんはリタイアしようと思いました
歩きながら持ち直し、
6時間1分54秒でゴールすると、
「おめでとう」「すごいね」
と仲間から祝福の握手が続きました。

奥平さんは「2人の相棒が最後まで導いてくれた。
とてもうれしい」と感謝し、
「目に障がいがあっても完走できる。
来年は6時間を切りたい」
と早くも先を見据えていました。

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