県内小中学校、特別支援学校で虫歯全国最多

2018年11月28日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

第33回保団連医療研究フォーラムが
このほど、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれ、
県保険医協会の照屋正信理事が
県内の学校歯科検診について報告しました。

この中で照屋氏は、2016年度の小中学校と特別支援学校の検診で
「要受診」とされた児童生徒のうち
71・9%が未受診だったことを説明し、
要受診者率や未受診者率と、
子どもの貧困率に正の相関性があると解説しました。

沖縄の未受診者率は調査した
18府県のうち福岡と並び最下位でした。

また、2017年度の調査では、
沖縄の12歳児の虫歯の平均本数が全国で最多でした。

虫歯が10本以上あるなど「口腔崩壊」
と呼ばれる状態の生徒は学校全体の42・7%に上りました。

照屋氏は養護教員から、
「保護者が忙しすぎて治療に連れていけない」
「保護者に経済的余裕や時間的余裕がない」
といった声が上がっていることを紹介しました。

照屋氏は子どもの虫歯罹患率について、
失業率や離婚率、育児放棄や児童虐待などの要因が
いくつも絡み合っていることが示唆されるとし
「貧困率を下げることが状況の改善につながる」と述べた上で
「親の意識を高めることも重要だ」と指摘しました。
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