那覇市の末吉公園内でノロ殿内(どぅんち)が発掘

方言ニュース11月9日(金)放送分。
今日の担当は糸数正和さんです。
琉球新報の記事からお伝えします。

那覇市文化財課は末吉公園内で、昨日までに、
末吉村(すえよしむら)の行事をつかさどる
ノロの屋敷「ノロ殿内(どぅんち)」跡を発掘しました。
ノロ殿内跡が発掘されたのは那覇市で初めてです。

屋敷には、ノロが琉球王国時代から住んでいたとみられます。
那覇市は、明日、午前10~11時、ノロ殿内跡の現地説明会を
発掘場所の末吉公園内で行います。

文化財課主任学芸員の吉田(よしだ)健太(けんた)さんは
「当時のノロの生活様式の一端を知ることができる。ぜひ見に来てほしい」
と呼び掛けました。

末吉公園の整備に伴い、那覇市は2015年から末吉村跡の発掘調査を進めてきました。
遺構は記録保存される予定です。

屋敷跡の敷地面積は約500平方メートルで、
馬屋(うまや)や「フール」と呼ばれる小屋を兼ねた便所、
ヒンプンとみられる石積みのほか、石畳など、屋敷内の配置が分かる形で発見されました。

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