「池間民族」の伝統行事行われる

方言ニュース  
2018年11月5日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宮古島市平良の池間島と、島から分村した
平良西原、伊良部佐良浜地区の人たち、
いわゆる「池間民族」の伝統行事の
豊年祈願祭「宮古節」が先月29日から3日間、
各集落で行われ、地域住民ほか
宮古島内外の出身者らも駆け付け、
泡盛を練乳で割ったミルク酒を
酌み交わしながら、
クイチャーや奉納相撲などで盛り上がりました。

ミャークヅツは男性を中心に、五穀豊穣や子孫繁栄、
集落の繁栄を祈願するもので、
毎年旧暦8月以降の最初の
甲午の日に行われます。

「生きている今を楽しもう」という意味を
持った祭りとされています。

各地区とも一定以上の年齢の男性が中心で、
初めて参加する年代の男性は
「新入生」と呼ばれます。

このうち、平良西原では中日に
男性らが黒色のスーツ姿に
ねじり鉢巻きで集落内を練り歩き、
およそ1キロの道のりを、歌と太鼓に
合わせて力強く踊り、
時折「五穀豊穣」の
旗を掲げながら行進しました。

一行が座と呼ばれる広場に到着すると、
この1年に地元や沖縄本島、
県外で生まれた子どもたちの数が
報告されました。

相撲にも参加した新入生の49歳の男性は
「一人一人の思いが強くて、
団結力を感じる。
地域の伝統文化の大切さを体感した」と話しました。
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