備瀬のしまくとぅばがまとめられた本が出版される

方言ニュース

5月15日 放送分
今日の担当は
伊狩典子さんです。

備瀬のしまくとぅばが
まとめられた本が出版される

琉球新報の記事から
紹介します。

本部町備瀬区で使用されているしまくとぅば1万2千語以上を
収めた
『備瀬言葉(ビシクトゥバ)』を
出版した備瀬区出身で、
那覇市在住の歌人、
仲田栄松さん(86歳)の
出版祝賀会が
このほど、那覇市内で
開かれました。

仲田さんは1984年に備瀬区の字誌を編集、
発刊していますが、
各地で発刊される
地域の言葉集にも刺激され、
去年4月に『備瀬言葉』の
発刊に至りました。

単語を衣食住などの分野別に収録しており、全325ページにわたる力作です。

祝賀会には備瀬区からの
貸切バスに加え、名護、中部、那覇近郊の郷友会員
100人余が駆けつけ、
にぎやかに祝いました。

出席した仲田さんは、
『今までいろいろな本を
出版してきたが、
このような祝賀会の開催は
初めてで感無量だ。
備瀬の子々孫々にしまくとぅばが参考になればありがたい。』
と述べました。

また、本部町備瀬郷友会の
上原会長は
『備瀬を愛し、その言葉を後世に残すというすさまじい一念で書き記されたものだ。
深く感謝し、本書を読みながら故郷への感謝が生まれてくることを望んでやまない』
と苦労をねぎらいました。

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