八重山舞踊「無錆之会」の教師が誕生 親子で初、中北部で唯一

2018年10月30日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

勤王流八重山舞踊「無錆之会」の
6月の教師免許資格審査会で、
金武町の仲宗根洋子さん75歳、
利恵さん48歳の親子がそろって合格し、
中北部で唯一の「無錆之会」の教師が誕生しました。

「無錆之会」で
教師免許を持っているのは数人しかおらず、
親子での取得は初めてです。

親子教師誕生のきっかけは、
県外での生活が長かった利恵さんの
「沖縄らしさに触れたい、学びたかった」という
沖縄の伝統文化への思いだということで、
5年前に「無錆之会」の名護公演を見て一目ぼれしました。

一方、洋子さんは竹富町の黒島出身で、
会の川井民枝会主とも交流があり、
「古里の踊りだから少しだけかじっていた。
娘が習うというので、私も本格的にやろうと思った。
合格は娘のおかげ」と笑います。

2人は、金武町で洋子さんが経営する
飲食店の一部を改装してつくった舞台で稽古に励み、
来月3日には洋子さんの古里黒島での
里帰り公演も予定しています。
教師免許合格を期に、
金武町で教室も開いたということで、
「やんばる地域は八重山舞踊を見たことがない人も多い。
伝統継承のために励みたい」と声をそろえました。

2人の師匠の川井会主は
「教える側になり、苦労することもあるかもしれないが、
2人で助け合いながら頑張ってほしい」
とエールを送っています。

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