夫婦二人三脚で日本そば屋

2018年9月14日(金)
担当 糸数昌和先生

嘉手納町で唯一の日本そば屋「せい家」で一人、そばを打つのは星智子さん52歳です。
去年4月まで、そばを打っていた夫の清吉さんががんで8月に68歳で亡くなり、
今では智子さんが「主人が守ってくれているから」と、接客まで一人でこなします。
星さん夫婦は2006年に
雪の降らない暖かいところでの生活に憧れ福島県から沖縄に引っ越し、
清吉さんは建設会社の経営者でしたが、趣味で打っていた日本そばの店を嘉手納で開きましたが、
店が軌道に乗りつつあった時に清吉さんの喉にがんが見つかり、故郷の会津で息を引き取とりました。
店の整理しようと思った智子さんは
ふと清吉さんが大事にしていたノートを開くと
来店した客の「おいしかった」などの声が書かれており
「常連さんに何も言わず、このまま店を閉じていいのか」と悩みました。
智子さんはそば打ちの経験はなかったものの、
そばを打っているという北谷町に住む常連客の夫から技術を学び、店を再開しました。
智子さんが打つそばは一般的なそば粉ですが、
「いつか主人と同じ、さらしな粉でそばを打てるようになりたい」と誓い、
「そばを打っている時に主人を感じる」と、これからも夫婦二人三脚の店は続きます。

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