犬猫を飼うなら最後まで

方言ニュース9月6日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。

県内の飼い主がいない犬や猫の殺処分数は減少傾向にある一方、
犬や猫を手放す飼い主が絶えず、ボランティアで保護する団体や個人が
負担を強いられる状況が続いています。

昨年度に県や那覇市で収容した犬の譲渡のうち、
ボランティア団体や個人への譲渡はおよそ8割で、
行政を通さず、ボランティア団体などに保護を委ねる飼い主も多く、
医療費や餌代などを自ら賄うボランティア団体のSNSでは、
疲弊の声や引き取り手を探す投稿が連日上がっています。

沖縄市の住宅兼施設で飼い主がいない犬50頭を預かる「スマイルパウズ」では、
飼い主が病気や高齢で飼えなくなった犬も多くいますが、
「手に負えない」と手放された犬もおり、
保護すると餌代と予防接種などで1頭4万円から5万円、
腫瘍があると1頭10万円の負担がかかり、寄付だけでは賄えない状態です。

猫の避妊去勢手術の啓発活動に取り組む畑井モト子さんは
「行政が収容していた数字が保護団体に移動しただけ」と現状を嘆き、
県が新たに計画している譲渡専用の施設も
「飼い主の意識が変わらなければ飼えない犬猫がただ集まる場所になる。
動物の遺棄は犯罪。警察との連携も必要だ」と指摘しました。

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