「糸満市米須にある魂魄の塔の遺骨調査を依頼」

沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表はこのほど、
糸満市米須にある「魂魄の塔」の内部に遺骨があるか確認する要請書を県に提出しました。

具志堅代表は、塔には1944年にアメリカの米潜水艦の攻撃を受けて沈没した
対馬丸の遺骨が残っている可能性があると指摘し、
「ますは魂魄の塔から調べてほしい」と求めています。

具志堅代表は去年12月、厚生労働省に県内各地の
沖縄戦慰霊塔に収められている遺骨を、
身元特定のDNA鑑定の対象とするよう要求しています。

県平和援護・男女共同参画課によりますと、
県内には440カ所沖縄戦没者の慰霊塔があり、
対馬丸の犠牲者のうち105人の遺骨は1950年に沖縄に戻り、
引き取り手が見つからなかった分は魂魄の塔に納められました。

1979年に糸満市摩文仁に国立戦没者墓苑が完成後は、
ほとんどが移されたということです。

具志堅代表は他にも遺骨が残っているとの認識を示し、
「魂魄の塔に遺骨があるのではないかと思っている遺族は多い。
 調査の動きが各地の塔に波及してほしい」と述べました。

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