映画のモデル安里要江さん 大阪の生徒に戦争体験語る

方言ニュース  
2018年5月28日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦の語り部で、映画「GAMA 月桃の花」のモデルにもなった
安里要江さん97歳はこのほど、
北中城村内で、大阪府東大阪市立意岐部中学校の
3年生19人に、「戦争は絶対あってはならない。
私の経験を子どもたちに歩ませたくない。
戦争をなくすよう、一緒に動いていきましょう」
と自らの戦争体験を語りました。

当時2児の母親だった安里さんは沖縄戦で母親と夫、
子ども2人を亡くしました。

糸満市の壕でアメリカ軍に
保護されるまでのおよそ3カ月間、
砲弾が飛び交う中をひたすら逃げ回り、
地面には死体が散らばり、
子どもたちは泣き叫ぶしかなく、
「本物の戦争をこの目で見た」
と悲惨な状況を振り返りました。

また、子どもたちに何とか食べ物を与えようと、
安里さんは砲弾を避けながら、
道に落ちているものを探し回ったということで、
「子どもの命が一番だった」
と何度もつぶやきました。

講話を聞いた生徒は「事前に本などを
読んで戦争体験は知っていたけど、
実際に聞くとじーんときた。
これから戦跡などに行くときには
戦争で死んだ人たちを思い、
勉強したい」と語りました。

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