「県の畜産研究センター、ヤギの常時繁殖に成功」

「県の畜産研究センター、ヤギの常時繁殖に成功」
方言ニュース5月10日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

畜研=県畜産研究センターは、ホルモン剤を使わずに
ヤギを通常の繁殖期以外に繁殖させることに成功しました。
雌ヤギの授乳期を短くするなど4つの対策を行うことで
季節外でも発情する可能性が高まる成果が出たということで、
ヤギが1年に2回以上出産するようになれば販売用の頭数が増え、
農家の所得増大につながりそうです。

ヤギは9月から11月が繁殖期ですが、まれに夏にも繁殖することがあり、
畜研が季節外繁殖の事例がある農場を視察して分析した結果、出産後、
早期に離乳させることや、母ヤギの水分量を制限し早期に乳を作らない状態にすること、
光がほとんどない畜舎で飼育すること、雄ヤギを近くにおいて発情を誘発すること
の4項目が季節外繁殖に関わっているとしました。

この方法で畜研が試験的に飼育したところ、雌ヤギ10匹のうち9匹で
4月と5月の季節外に発情し、5匹は受胎し、子ヤギ8匹を出産させることに成功しました。
また、通常の繁殖期には10匹とも受胎し、子ヤギ15匹を出産した他、
年間23匹が生まれ、通常期のみに比べ出産数が1.5倍に伸びました。
畜研の安村陸研究員は
「技術確立には時間がかかるが、農家の生産性を高められる可能性がある」と話しました。

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