ヤマモモの産地を未来へ 沖縄市山内

2018年5月1日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

戦前、沖縄市の山内地域は
ヤマモモの産地として栄えましたが、
近年、宅地化や区画整理などで
その歴史を知る住民は減っています。

戦前、山内と諸見里では、
ヤマモモの季節の旧暦の3月になると
市内外からモモ売りでにぎわっていました。
普天間高校に通っていた山内自治会の広山会長は
「友人がヤマモモを買おうとした時に
『俺の家に来たら無料で食い放題だ』と誘っていた」
と話し、ヤマモモが至る所にあった時代を思い浮かべます。

そこで、ヤマモモの産地であることを知ってもらおうと、
山内自治会は2002年、「山ももの碑」を
公民館敷地内に建立しました。
碑には、ヤマモモが盛んだった
当時の生活風景を描いた歌が刻まれているほか、
山内にはヤマモモにまつわる
さまざまな言い伝えも残されているということです。

さらに、広山会長は数年前から、
敷地内のヤマモモの種から苗を発芽させ、
地域に普及しようと取り組んでおり、
公民館の裏には、一つ一つプランターに入れられ、
発芽した苗が大事に育てられ、
「地域がヤマモモでいっぱいになったら、
ゆくゆくはヤマモモのジャムなど加工品を作って販売したい」
と期待を込めています。

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