「那覇市の孔子廟は宗教施設であると判断」

「那覇市の孔子廟は宗教施設であると判断」
方言ニュース4月19日(水)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

那覇市の松山公園内に設置された久米至聖廟、
孔子廟の公園使用料が免除されているのは憲法違反だとして、
市内の女性が城間幹子市長を相手に違法確認を求めた訴訟の差し戻し審判決で、
那覇地裁の剱持淳子裁判長はこのほど、久米至聖廟は「宗教的性格を有する」とし、
市による公園の無償提供は憲法が定める政教分離原則に違反すると判断しました。
また、使用料免除は無効と認定し、管理する一般社団法人久米崇聖会は
宗教団体に当たると評価しました。

裁判で那覇市側は前身が公立学校の「明倫堂」も有する久米至聖廟は
教養施設などに当たるとして設置許可や使用料免除に違法性はないと
主張しましたが、剱持裁判長は儒教が宗教に当たるかどうかにかかわらず、
至聖廟が戦前、国や県から社寺に類する施設として扱いを受け、
現在も孔子を祭り多数の参拝者が訪れているほか、
孔子の霊を迎える宗教的な儀式を実施しているとして、
宗教的な施設と判断し、那覇市による公園の無償提供は特定の
宗教を援助していると評価されてもやむを得ないと指摘し、「瑕疵は明白」と判断しました。

判決について那覇市の担当者は
「弁護士と相談し今後の対応を決めたい」と述べるにとどめました。

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