元祖沖縄そば屋のメニュー 110年ぶりに復活

方言ニュース  
2018年4月16日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県内の沖縄そば店店主らでつくる
「沖縄そば継承発展の会」はきのう、
初めての沖縄そば屋とされる「観海楼」のメニュー「唐人そば」を
およそ110年ぶりに再現し、
およそ10カ月の試行錯誤を経て
再現した味をそば好きらおよそ90人が試食しました。

「唐人そば」は「しょうゆ味の黒いスープで、具はネギと
豆粒大の豚肉」だったということで、
スープは沖縄そばの風味を残し、   
しょうゆラーメン風には
ならないように注意しました。

また、かつお節は県内では1903年に製造が始まったという資料があるため、
今回かつお節は使わず、
麺は伝統的な「木灰そば」の製法を活用し、
軟らかく、もちもちした食感に仕上げました。

試食した那覇市の62歳の女性は
「黒い見た目に最初はびっくりした。
しょうゆ味が濃いのかと思ったが、
だしもしっかり出ていて驚いた。
いつも食べる細麺より太く、
こしがある」と笑顔を見せました。

沖縄そば継承発展の会の野崎会長は
「しょうゆの味の調整が難しかった。
県外からも唐人そばを食べに
沖縄に来るぐらいのご当地グルメに
なればと思う」と意欲を見せました。

会では「唐人そば」を賛同する会員の
各店舗で6月にも商品化する予定です。
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